布団にいるダニは悪さをしない!?では人体には何が悪いの??
布団掃除機をかける度に、ホコリのでない布団を見て嬉しくなります。
ハウスダストとはよく聞きますが「生きているダニはどうなの??」と気になったので
今回は「布団にいるダニは悪さをしない!?では人体には何が悪いの??」というダニのお話をします。
布団にいるヒョウダニは悪さをしない
家の中にいる代表的なダニと言えば、ヒョウダニとツメダニです。
このダニの死骸やフンが、ハウスダストとなって宙を舞い、人体に悪影響を与えます。
では、生きているダニはどうなのでしょう。
実は、成虫のヒョウダニは悪さはしません。
ひたすら平和に過ごしています。
ヒョウダニは、好物である人のフケ、アカや、食べかすやカビを食べて生きています。
食べ物の他は、20℃から30℃の温度と、60%~75%の湿度さえあれば快適に寿命をまっとうします。
暖かく、湿度もある快適な場所、それは・・・
お布団です。
ダニにとっても、家の中で一番快適な場所です。
なので、ソファやぬいぐるみ、カーテンや家具の隙間を抑え、
「家の中でダニがよくいる場所」の第1位を常にキープしています。
体長・・・成虫0.2mm~0.4mm
体色・・・乳白色
天敵・・・ツメダニ、強力な掃除機、50℃以上の温度
寿命・・・3ヶ月
平和に暮らすヒョウダニの何がいけないのか。
それは、放っておくと大量に繁殖し、おまけにフンも増えます。
たくさん繁殖すれば、死骸も増えます。
それらはすべてハウスダストとなるからです。
ハウスダストは、アレルギーの原因にもなります。
だから布団の中のダニは増やしてはいけないのです。
ダニのフンは、乾燥すると粉々になり、わずか1ミクロンほどになります。
アトピーなどで皮膚バリア機能がこわれている場合は、角質層に入り込み、皮膚に炎症が起きてしまいます。
ダニは、多いところで50cm四方に5万匹いるともいわれています。
生きているうちは悪さをしませんが、放っておくと、ものすごい量のハウスダストになっていしまいますので、日ごろから小まめに掃除機をかけるようにしましょう。
また、死骸やフン、卵は掃除機で取れやすいのですが、成虫は布団の中心に移動し、かぎ爪でがっちりと布団の繊維にしがみついているので、簡単には吸い取れません。
強力な掃除機をゆっくりと、小まめにかけることが効果的な方法です。
ぜひ試してみてください。
獰猛なツメダニも本当は人に悪さしない
家にいる代表的なダニのツメダニは、ヒョウダニと違って獰猛です。
俊敏な動きと大きな爪で獲物を捕らえます。
捕食性のダニなので、寄生はしません。
自由気ままな生活を好みます。
体長・・・0.3mm~0.8mm
体色・・・淡黄色~淡褐色
好物・・・他のダニやノミの幼虫を捕えて体液を吸います。
天敵・・・クモ、強力な掃除機、50℃以上の温度
寿命・・・1ヶ月程度
家の中でダニに刺されたとしたら、それはきっとツメダニの仕業です。
でも、主食は他のダニやノミなので、わざわざ人をさしには来ません。
さされたとしたら、それは間違って、の行動だそうです。
ツメダニにとって人の体液は、おいしくないそうです。
それでも、たくさんさされたとしたら、たまたまたくさんいた場所に寝たり座って、ツメダニを刺激してしまった、というところでしょう。
でもですね、ツメダニに間違われないように気を付けることは難しいので、はやり、駆除しなければなりません。
仮にさされなくても、いるという事自体が繁殖に繋がり、ハウスダストの原因になります。
布団のダニの駆除の方法
ダニは通常、自然の生態系の中では5月~9月に繁殖し、その後成虫は秋には死滅します。
生きていても、20℃以下の冬では活発に動き回ることができません。
しかし、家の中は冬でも暖かく、加湿器などで湿度も高いので、ダニにとっては最高の環境が続くことになります。
つまり、冬でも繁殖してしまうのです。
≪効果的なダニの駆除対策≫
〇家庭の衣類乾燥機
ダニは50℃で20~30分で死滅します。
家庭用の衣類乾燥機でも、枕や毛布程度なら対応できそうですね。
〇コインランドリー
ご自宅に乾燥機がなくてもコインランドリーがあります。
コインランドリーなら、設備によっては掛布団をいれられる場所もあります。
また、布団の隅々まで熱を行きわたらせることができるので効果的です。
〇布団乾燥機
布団乾燥機を使用する場合は、布団乾燥機よりも小さくたためることが条件です。
布団乾燥機で包むようにして、さらに毛布などで包んでから1時間程度おくと効果があります。
≪効果が期待できない対策≫
実は効果がほぼゼロの駆除対策があるので紹介します。
〇お布団の天日干しです。
天日干しは湿気も取れて、サラサラの触り心地で気持ちが良いですよね。
日が当たっているところは50℃近くまで温度が上がるのですが、裏側は温度が低いままです。
ダニはこの裏側に逃げてしまいますから、ダニの駆除効果はゼロなのです。
〇水やお湯に浸しておく
実は、24時間水やお湯につけておいても、ダニは生きています。
水には強いんです。
〇湿度を下げる
湿度を0%にした環境下ではどうでしょうか。
ぺちゃんこになりますが、生きています。
湿度を60%に戻すと、活発に動き回ります。
おそるべし。
〇冷凍する
48時間冷凍しても動かないだけで生きています。
温度を、適温の20℃以上にすると、やはり活発になります。
この2匹のダニについては、低い湿度、水やお湯、寒さには強いという事が分かりました。
氷河期を乗り越えたDNAを持っているからなのでしょうか・・・。
ダニは、恐竜すら出現していない3億8千万年前~4億年前からいるらしく、もともとは捕食性だったそうです。
ヒョウダニは途中から枝分かれした、ツメダニよりも新しい種類のダニ、ということになるようですね。
まとめ
1 家に住み着くダニは、年中繁殖する確率が高いので、ハウスダスト対策として
掃除機は小まめにかけましょう。
2 時々は50℃以上で熱駆除しましょう。
3 天日干しは、ダニ対策としては効果がないので違う方法を試してみましょう。
以上が私の「布団にいるダニは悪さをしない!?では人体には何が悪いの??」についてです。
ダニ駆除の際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
makoline.hatenablog.com
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