魅惑の食虫植物ってどんな植物??冬の楽しみにしてみたい食虫植物
食虫植物って魅力的ですよね。
植物なのに、人の目で確認できるスピードで動いたり虫を食べるって、実に興味深いです。
結構多趣味の私ですが、来月念願の食虫植物をお迎えすることになったので、
今回は「魅惑の食虫植物ってどんな植物??冬の楽しみにしてみたい食虫植物」
についてお話しします。
食虫植物の特徴
食虫植物は、その名の通り虫を捕えることができる植物ですが、私なりに調べた食虫植物の特徴を紹介します。
〇虫をおびき寄せる
環境の変化によっては虫から栄養を補給しなければなりません。
その結果、きれいな目立つ花を咲かせたり、虫の好む匂いを出しておびき寄せる作戦を実行しています。
〇虫を捕まえることができる
他の植物とは違う最大の特徴は、虫を捕まえることができるという特殊な構造にあります。
自ら葉を変形させた「捕虫器」で虫を捕まえます。
〇獲物を消化する
当然、歯はないので捕まえた虫をむしゃむしゃ食べることはできません。
ジワジワと消化します。
しかし、虫の硬い外骨格は消化しません。
柔らかい筋肉部分を、タンパク質分解酵素でアミノ酸やペプチドに分解して栄養を吸収します。
太古の食虫植物は巨大だった?
1億4,550年万年前から 6,600万年前の白亜紀後半の化石から、食虫植物が見つかっているそうです。
ということは、その頃にはすでに普通に存在していたということになりますね。
そして、気になることがもうひとつ。
太古の食虫植物は巨大だったのかということ。
白亜紀よりもずっと以前の時代には、二酸化炭素は今の10倍ほども多く、地球全体が熱帯雨林のような状態だったそうです。
植物は大量の二酸化炭素を吸収し酸素を作りだし、酸素濃度が35%程になった結果、巨大な生物も育つ環境になっていったそうです。
どれくらい巨大かというと、1晩で20~30mも成長してしまうシダ植物も存在していたくらい巨大です。
こわい気もします。
つまり、食虫植物も大きかったのでしょう。
どんな巨大昆虫を捕まえていたのか・・・大きなバッタとかでしょうか。
今でもネズミを消化してしまうほど大きなウツボカズラも見つかっているくらいですから。
植物の生き残り競争も、地上を歩き回って生活している動物と変わりないようですね。
植物はどこで考えているのか
「そうだ!ここ数年環境が悪いから虫から栄養補給しよう!」とか、
植物はいったいどの部分で考えているのでしょう。
昔父が知り合いのほおずき畑に寄った際に、「もう何年も実をつけないから切ってしまおうと思ってる」と父の知り合いが話していたところ、その年に一斉に実をつけてそのあと枯れてしまったということがあったそうです。
また、本で読んだことがあるのですが、プラタナスの木は虫に葉を食べられると、虫の嫌がる匂いを葉から出すのですが、まだ葉を食べられていない近くのプラタナスの木も、同じ匂いを出して虫を近づけないようにするそうです。
アカシアの木も動物に葉を食べられると、毒を葉に送り込んで身を守るそうです。
食べられた時だけ毒を葉に送る、しかもものの数分でそれがおこなわれるそうです。
かなり早い伝達力であると思われます。
道端に咲くたんぽぽも同じ仲間同士の結束は固く、密集して咲くことで他の植物が増えるのを阻止していると聞いたこともあります。
「単に風があまり吹かずに近くに大量に種がおちてしまったんだろうな」と思っていましたが、それだけでもなさそうです。
また、森に生息する同じ種類の木は、根っこを介して繋がるようになるそうです。
仲間の根と、別の種類の根を認識し、よそ者を排除しようともするそうです。
そして、仲間同士の木は、病気の木や栄養状態が悪い木がいれば、回復するまで根を介して栄養を送り続けるそうです。
中には、しっかりと根を絡めあい何百年も生きたのちに、夫婦のように一緒に死ぬような木もあるそうです。
仲間同士の植物は、しっかり手を繋いで助け合って生きているのです。
単に光合成をおこなって生きているだけではなく、感情があるように思えてなりません。
人の目には分かりづらいというだけで、ゆっくり生きている生物なのですね。
人でいう脳の部分がどこになるのか、本を読んでも調べることはできませんでしたが、とにかく仲間とそうでない者の区別もわかり、仲間に危険を知らせ、弱った仲間も助けることができる、ということが分かりました。
来月我が家に来る食虫植物にもなんらかの認識力があるということになります。。。
ちょっここわい。
時々やさしく話しかけてあげよう。
人気の食虫植物
人気の食虫植物を紹介します♪
ちなみにこの写真は、ムシトリスミレです。
とても可愛い食虫植物です。
〇ハエトリソウ
はやりこれなくしては食虫植物は語れませんね。
食虫植物の代表格で、ダーウィンも熱心に研究したというハエトリソウです。
貝のように閉じる葉と、その先端に付いている牙のようなトゲトゲ・・・
捕まったら逃げられません。
ゾクゾクします。
〇クリオネゴケ
海の妖精クリオネにそっくりの可愛い可憐な花にしか見えません。
紫を白を基調とし、ワンポイントの黄色がまた可愛いらしい、湿地帯に生息する食虫植物です。
どこで獲物を捕まえるのかと思ったら、根っこにある目には見えないほどの小さな袋で水中の微生物を捕まえるそうです。
〇ムシトリスミレ
高山の岩の上などに生息する食虫植物です。
こちらも白と薄い紫が美しく、スミレに似た可愛い花を咲かせます。
根元に数枚の葉を広げてロゼットをつくるのも人気の秘密です。
花ではなく、葉の表面から消化酵素を含む粘液を出して獲物を捕らえます。
〇ウツボカズラ(ネペンテス)アラタ
ひょうたんがぶら下がったような形の有名な食虫植物です。
大きなものよりは、3~4号の小さくて可愛いサイズに人気があります。
食べちゃいたいくらい可愛いサイズ感です。
なんと、ウツボカズラの袋の中の消化酵素内で暮らす微生物もいるそうですよ。
生き残りをかけたにせよ、思い切った行動にでたものです。
食虫植物は、世界に600以上の種類がいるそうです。
来月我が家に来るのは、ハエトリグサとモウセンゴケ。
子どもたちがいろんな虫で実験しそうな気もしますが、ひとまず到着はとても楽しみです。
以上が「魅惑の食虫植物ってどんな植物??冬の楽しみにしてみたい食虫植物」についです。
発見があれば、またご報告したいと思います。