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野生動物はブナの木に管理されている??動物が好きなブナの木って??

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毎年冬になると、近くの凍った川の上を鹿の親子が5~6頭歩く姿を見ることができます。

 

静かに現れる鹿の姿を偶然見ることができた時は、結構感動します。

 

鹿を見て、鹿が食べているブナについて気になったので、
今回は「野生動物はブナの木に管理されている??動物が好きなブナの木って??」についてお話します。

 

 

人にも動物たちにも重宝されるブナの木

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ブナは成長が遅く、花を咲かせ実が付くようになるまで30年~50年かかります。
通常は5年~7年の周期で豊凶を繰り返します。
また、3年~4年に1度、3万粒の実を結ばせるともいわれています。

 

長命は200年~500年と長く、各地に長寿のブナがたくさん残っています。
ブナの実は、その50%が油とデンプンなので、野生動物たちにとっては貴重な栄養源でもあります。

 

 

また、樹齢100年のブナの木は、8トンもの水を蓄えているため「緑のダム」、「ブナの森に行くなら水筒はいならい」と表現されるほどです。

 

 

そして、ブナの森自体にも保水力があります。
その秘密は葉です。
ブナの葉は丸みがあり、中心が少しへこんだ形をしています。
面積が広いため、降ってきた雨を受け止めることができます。

 

 

葉で受け取った雨は枝を伝い、根の方へと流れ集まっていく仕組みになっています。
そして、周辺に落ちているブナの落ち葉もまた雨を受け止めるので、積み重なった落ち葉はスポンジ状になり、さらに水が貯えられていきます。

 

 

そのような理由から、ブナの森は他の森と比べても非常に保水力が高い森というわけです。
また、洪水を防いだり、土砂崩れを防ぐ堤防の役割も果たしているのです。

 

野生動物はブナの木に管理されている?

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先ほど紹介したように、ブナの実の50%は油やデンプンなので野生動物たちにとっては非常に貴重な栄養源になります。

 

ブナが実を付けた翌年は、クマ、シカ、ネズミ、リスなどの野生動物の個体数が増えて、反対に実を付けなった翌年は、個体数が増えないのだそうです。

 

 

ブナは、他と違い何年かに1度しか実を付けません。
それは、毎年実を付けると動物の個体数が増えてしまうので、全ての実や苗木が食べつくされるのを防ぐための対策なのだそうです。
すごいです。

 

 

栄養価の高いブナの実を食べられた翌年は子を増やすことができるけれども、実を付けない何年間は増やすことができない。
子を産むためには栄養源が必要です。
栄養源が確保されなければ子を産むことができません。
またブナにとっても、動物の個体数が増えることは子孫を残せないことに繋がりますから、そういった面ではブナに管理されているという見方もできますね。

 

 

鹿による食害

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ブナの木は、皮を1周食べられてしまうと枯死してしまいます。
また、鹿の角研ぎで傷つけられるとそこから雑菌が入ります。
うろだけで済む場合は良いのですが、大きな傷はそうもいきません。

 

 

現在、世界自然遺産白神山地では、ニホンジカの増加によるブナの食害が増えています。
生態系に大きな影響が出てしまうと、遺産認定が取り消される可能性もあるため、国や自治体が駆除に乗り出し、捕獲するための罠を設置しているそうです。

 

 

以前は絶滅したと考えられており、ようやく数を増やしているニホンジカですが、世界自然遺産の前にはどうすることもできないようですね。

 

 

一頭一頭捕まえて角を切ることは難しそうですし、鹿除けのネットを設置するなどではダメなのでしょうか。
爆発的に増えない限りは、あまり駆除をしてほしくないと思う一主婦なのでした。

 

 

まとめ

1 長命500年のブナの木が、数年に1度しか実を付けないのは、他の動物に食べつく
  される被害を減らし、子孫を繁栄するため。

 

2 ブナの森は洪水を防いだり、土砂崩れを防ぐ堤防の役割も果たしている。

 

3  鹿による食害が問題になっている。

 

以上が「野生動物はブナの木に管理されている??動物が好きなブナの木って??」についてです。
動物の個体数にブナの木が関わっていたとは驚きでした。

ではまた!

 

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